エンジニアが運動不足になるとどうなる?

仕事帰りのジム通いは、デスクワークを中心とするエンジニアといったビジネスパーソンにおすすめです。意識的に身体を動かす習慣をつくることで、デスクワークで陥りやすい運動不足を解消できます。
「たかが運動不足」と考える方もいるかもしれません。しかし、運動不足を放置すると、大きな問題が顕在化してしまいます。まずは、エンジニアなどのビジネスパーソンが運動不足になった場合、どうなるのかについて解説します。
腰痛や肩こりなどの原因となる
運動不足は、血行不良や筋力低下を引き起こし、さまざまな不調の原因となります。たとえば、運動不足により筋力が落ちると正しい姿勢を保てなくなり、腰痛につながります。また、運動不足により肩の血行が悪くなれば、肩こりとなって表れやすいです。
とくに、エンジニアといったデスクワークを行う人は、身体に負担がかかりやすく、こうした不調のリスクが高まります。なお、エンジニアの肩こりに関して詳しくは、次の記事を参考にしてください。
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精神的な不調が起こる
運動不足は身体的な不調のみならず、精神的な不調の引き金にもなります。身体を動かせていない運動不足の状態では、ストレスを効果的に発散できません。ストレスが溜まると自律神経が乱れやすくなり、そこから精神的な不調につながるのです。
また、デスクワークによる身体的な不調がストレスとなり、精神不調に拍車がかかることも懸念されます。身体不調・精神不調は密接に関わっており、両方を防ぐためには運動不足を解消することが大切です。
仕事帰りにジムに通うメリット

エンジニアにとって、仕事帰りにジムに通うメリットは大きいといえます。仕事帰りにジムに通うメリットは、主に次の3つです。
・体力や筋力が向上する
・ストレスを発散できる
・睡眠の質が向上する
ここからは、1つずつ、詳しく見ていきましょう。
体力や筋力が向上する
仕事帰りのジム通いによって、体力や筋力の向上が期待できます。ジムにはさまざまなトレーニング器具があり、身体に適度な負荷をかけながらトレーニングが可能です。
ランニングマシンといった低負荷な有酸素運動では心肺能力や持久力を向上させる効果があります。一方で、ベンチプレスといった高負荷な無酸素運動では筋力の向上を図れるでしょう。ジムに通う目的に合わせたトレーニングを行うことで、理想の身体に近づけるのがメリットです。
ジム通いで体力や筋力が向上すれば、仕事で疲れにくくなったり、正しい姿勢を保ちやすくなったりする効果も期待できます。
ストレスを発散できる
仕事帰りのジム通いは、ストレスの発散にも効果的です。運動すると、エンドルフィンやセロトニンといった脳内物質が分泌されます。これらの脳内物質は、ストレスをやわらげるのに効果的です。
エンジニアは、運動不足からくる身体不調に加えて、人間関係といった精神的な負荷もあり、ストレスは溜まりやすいでしょう。このような理由からデスクワークの方には、ジムでの運動がおすすめです。
睡眠の質が向上する
仕事帰りのジム通いによって、睡眠の質の向上が期待できます。運動によって蓄積された疲労を回復させるために、身体が睡眠を欲するようになるのです。また、運動によって分泌されるセロトニンなどの脳内物質がリラックス効果をもたらし、睡眠を促します。
仕事のストレスなどから不眠症に陥っている方も多いのではないでしょうか。睡眠の悩みを解決したい場合は、仕事帰りにジムで適度に運動するのがおすすめです。
仕事帰りのジムを長続きさせるコツ

仕事帰りにジムに通うのを検討している人のなかには、仕事帰りで疲れていかなくなる可能性があると懸念している人もいるでしょう。仕事帰りのジムを長続きさせるために、次の4つのコツを押さえておきましょう。
- 自宅・職場の近くのジムを選ぶ
- 空腹の状態でジムに行かない
- スケジュールを決めて必要なものをカバンに入れておく
- 友人・同僚とジムに通う
ここからは、それぞれについて詳しく見ていきましょう。
自宅・職場の近くのジムを選ぶ
仕事帰りにジムに通う場合は、できる限り、自宅や職場の近くにあるジムを選びましょう。そうすることで、通うためのハードルが低くなり、長続きしやすくなります。
自宅や職場から遠い場所にあるジムだと、行くことを面倒に感じてしまう人もいるでしょう。また、移動時間も加味しなければならず、スケジュール上の制約が大きくなります。そのため、生活圏内にあり、無理なく通えるジムを選ぶことが理想です。
ただし、「自宅寄りのジム」と「職場寄りのジム」のどちらがよいのかは、人によります。自宅寄りのジムだと運動後にそのまま帰宅できますが、営業時間内に通うためのハードルは上がります。職場寄りのジムだと遅い時間でも通いやすいものの、疲れた運動後の帰宅が大変になるでしょう。自分の好みや生活リズムに合わせて選びましょう。
空腹の状態でジムに行かない
空腹の状態でジムに行くことは基本的におすすめしません。トレーニングメニューにもよりますが、ジムでの運動にはそれなりのエネルギーを使います。空腹の状態では必要なエネルギーが不足してしまい、本来のパフォーマンスを発揮できないのです。それどころか空腹の状態だとジムに行く気にもなれない人もいるでしょう。
そのため、ジムに行く前に最低限の栄養・エネルギーを補給しましょう。短時間で食べることが可能、かつ短時間で体内に吸収される食べ物がおすすめです。たとえば、手軽にエネルギーを補給したい場合は、バナナやゼリーが適しています。筋トレが目的の場合は、プロテインバーなどでタンパク質も補給しましょう。
スケジュールを決めて必要なものをカバンに入れておく
仕事帰りにジムに通う際には、ジムに通うスケジュールを事前に決めておきましょう。そうすることで、仕事帰りのジム通いを習慣化できます。
「残業がなければジムに行こう」「疲れていなければジムに行こう」といった考えは行かなくなるケースが多いです。ジムに行くかどうかの判断基準があいまいなため、ジムに行かない楽な選択肢を取りやすくなってしまいます。スケジュールを事前に決めておけば、楽な選択肢に逃げづらいでしょう。トレーニングメニューも決めておくのがおすすめです。
また、ジム通いにあたって必要となる衣類や食べ物など、必要なものをカバンに入れておきましょう。仕事帰りに家に荷物を取りに行くと、ご飯やテレビなどのさまざまな誘惑があるため、ジムに行かない可能性があります。仕事帰りにジムへ直行できるよう準備しておくことで、帰宅後にモチベーションが低下するリスクも防げるでしょう。
友人・同僚とジムに通う
飽きっぽい方や孤独を感じやすい方は、友人・同僚とジムに通いましょう。ジム仲間がいると楽しく感じやすいうえに、行かない言い訳をしにくくなります。また、競争意識が生まれ、体力や筋力アップに向けてのモチベーション向上にも効果的です。
ジムに通った次の日に疲れを残さない方法

仕事帰りにジムに行く懸念点として、次の日に筋肉痛といった疲れが残ることが挙げられます。次の日に疲れが残ると仕事に支障をきたす可能性があるでしょう。そのため、以下のような疲れを残さない工夫が必要です。
- トレーニング前後にはストレッチをする
- 栄養補給を心がける
- 睡眠時間をしっかり確保する
- ゆっくり湯船につかる
ここからは、疲れを残さない方法について詳しく解説します。
トレーニング前後にはストレッチをする
トレーニングの前後にストレッチを取り入れるのが効果的です。トレーニング前のストレッチは筋肉の柔軟性を高め、怪我のリスクを低減してくれます。怪我をすれば仕事への影響は避けられません。できる限りリスクは減らしておきましょう。
また、トレーニング後には筋肉が緊張し、疲労物質が溜まりやすくなります。トレーニング後にストレッチを行えば筋肉がほぐれ、疲労物質の排出を促すことが可能です。できる限り、トレーニングから時間が経たないうちにストレッチを行いましょう。
栄養補給を心がける
トレーニング前だけでなく、トレーニング後の栄養補給も心がけましょう。トレーニング後の栄養補給は、トレーニングの成果が向上したり、疲労を回復させたりするのにつながります。
トレーニング後には、炭水化物やタンパク質などがおすすめです。炭水化物は、トレーニングによって失われたエネルギーを補うために欠かせません。タンパク質は、傷付いた筋肉を修復し、より強く成長させてくれます。
また、炭水化物をエネルギーに変換しやすくするビタミンB1、乳酸値を下げて疲労回復を促すクエン酸などの栄養素も摂取しましょう。
睡眠時間をしっかり確保する
トレーニング後には、睡眠時間をしっかり確保しましょう。トレーニングで傷付いた筋肉を修復するためには、十分な休息が不可欠です。また、睡眠によって分泌される成長ホルモンは、筋肉の修復を後押ししてくれます。
厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」では、少なくとも1日6時間以上の睡眠が推奨されています。業務状況や通勤時間にもよりますが、できる限りこの睡眠時間は確保できるように努力しましょう。
ゆっくり湯船につかる
トレーニング後には、ゆっくり湯船につかるのが効果的です。そうすることで血行がよくなり、疲労物質の排出を促せます。また、適度な入浴は副交感神経を優位にし、リラックス効果をもたらしてくれます。
ただし、お湯が熱すぎると身体に負担がかかるため、湯温には注意しましょう。心地よく入浴できる40℃程度が理想です。また、長時間の入浴は脱水症状のリスクを高めるため、15分は超えない程度にとどめましょう。
まとめ

仕事帰りのジム通いには、体力や筋力の向上、ストレスの発散、睡眠の質向上といった多くのメリットがあります。とくに、デスクワークを中心とするビジネスパーソンは運動不足に陥りやすいため、仕事帰りのジム通いがおすすめです。
ただし、自分に合わないジムを選んで挫折してしまったり、トレーニングの疲れが翌日の仕事に影響したりするリスクもあります。ジムと契約したけどすぐに諦めてしまうということを防ぐために、長続きさせるコツや、疲れを残さない方法をしっかり押さえておきましょう。仕事帰りのジム通いを始める際には、今回の内容をぜひ参考にしてください。