エンジニアは休日を取れる?

「そもそもエンジニアは休日を取れるのか」と不安に感じている方もいるのではないでしょうか。エンジニアを目指す際に、休日が確保できるかどうかは見逃せないポイントです。まずは、エンジニアの休日事情について見ていきましょう。
大半のエンジニアは週休二日制
多くの業界と同じように、大半のエンジニアは週休二日制の企業に勤めています。そのため、エンジニアも一般的なビジネスパーソンと同じように週に2日間の休日を取ることが可能です。
ただし、特定の企業に所属しない「フリーランスエンジニア」の場合、休日は個々のライフスタイルや仕事の状況に左右されます。フリーランスであれば、業務の配分を自分で決められるため、うまく計画を立てれば週に2日以上の休日を取ることも可能です。
職種や業務状況によっては休日出勤のケースも
エンジニアだからといって、休日を取れないということは基本的にありません。ただし、エンジニアの職種や業務状況によっては、休日出勤が必要となるケースもあります。具体的なケースは、次の3つのケースが考えられます。
・短納期・進捗遅延での稼働率上昇
ソフトウェアなどをクライアントに納品するエンジニアの場合、納期(納品期限)を遵守することが求められます。しかし、納期が短かったり、開発が予定通りに進まなかったりすると、納期までに作業を完了させるために、既存のチームメンバーが通常より多く働かざるを得ません。その結果、休日出勤が必要になることがあります。
・インフラ系などのシフト勤務
エンジニアの中には、サーバーやネットワークといったITインフラ(ITの土台)を支える職種もあります。私たちの身近にあるITサービスがいつでも利用可能なのは、インフラ系のエンジニアが支えてくれているためです。ITインフラの運用や保守業務は、24時間・365日体制で行われるため、勤務スケジュールが不規則になりがちです。その結果、次の休日まで1週間以上空いてしまうことも少なくありません。
・突発的なトラブル対応
エンジニア職に限らず、突発的なトラブル対応に追われるケースはゼロではありません。たとえば、ソフトウェアの納品後にクライアント先で重大な不具合が発生し、クライアントの業務に支障をきたすケースもあります。このような緊急事態では、迅速な対応が求められるため、休日出勤を余儀なくされるのです。
エンジニアの休日の過ごし方は?
基本的にはエンジニアであっても、他の職種と同じように休日を取れます。では、エンジニアはどのように休日を過ごしているのでしょうか。ここでは、エンジニアの休日の過ごし方についてお伝えします。
インドア派が多い傾向
エンジニアの休日の過ごし方として、インドア派が多い傾向があります。IT企業が実施した社員アンケートによると、アウトドア派よりもインドア派のほうが多いことがわかっています。
その理由としては、エンジニアの仕事は主にデスクワークであるため、室内で過ごすことに慣れている方が多いと考えられます。また、平日に溜まった疲れを癒すために、休日は睡眠や休息に充てる方も多いでしょう。
もちろん、旅行やキャンプなど、アウトドアな過ごし方を選ぶ方も少なくありません。エンジニアの休日の過ごし方は人それぞれであり、自分に合った過ごし方を選ぶことが大切です。
休日に勉強するエンジニアも多い
エンジニアなどの専門職に就いている人のなかには、プライベートの時間を割いて週に5時間以上を勉強に充てる人が多くいます。ITエンジニアとして生き残るには、常に勉強し続けることや楽しむことが求められるためです。
特に若手エンジニアは、業務で必要な知識の不足をカバーするために休日に勉強するケースが多いでしょう。
IT業界は実力主義であり、スキルがものを言う世界です。また、技術のトレンドが変化するスピードも速く、たとえ需要の高いスキルを保有していても安泰とは言い切れません。そのため、スキルの拡大や向上を目指し、休日を自己研鑽に充てるエンジニアが多いのです。
エンジニアは勉強以外にどのような休日を過ごしている?

エンジニアとして長く活躍したい場合、休日を勉強に充てることは有力な選択肢です。しかし、「必ずしも勉強をしなければならない」というわけではなく、さまざまな休日の過ごし方があります。エンジニアに多い休日の過ごし方を4つご紹介します。
- 買い物
- 家事や家族との時間
- 趣味の時間に充てる
- のんびり過ごす
買い物
IT業界における多くの社員アンケートで上位にランクインしているのが買い物です。お店に出向いてのショッピングはもちろん、ECサイトを活用したオンラインショッピングも含まれます。買い物は、欲しい物を手に入れる楽しみだけでなく、さまざまな商品を眺めるウインドウショッピングの楽しさも魅力です。
買い物といっても、その内容は多岐にわたります。ファッションアイテムや釣り用品など、趣味を楽しむための買い物に時間を充てる方も多いです。また、スキルアップを図るべく、参考書を探す方も珍しくありません。平日が忙しいために、生活用品をまとめて買い出しに行く方も多くいます。
家事や家族との時間
休日を家事や家族との時間に充てるエンジニアも多くいます。平日が忙しいと家事が溜まってしまうため、休日にまとめて消化する方は少なくありません。
家庭をもっているエンジニアの場合は、家族と過ごす時間を大切にすることが多いです。子供と一緒に出かけたり、祖父母の介護をしたりと、家庭の事情によって過ごし方は変わります。家庭の事情に振り回されやすい側面もありますが、家族と過ごす時間はリフレッシュにつながります。
趣味の時間に充てる
休日を趣味の時間に充てるエンジニアも多くいます。インドア派・アウトドア派を問わず、趣味の時間は生活の質を高めるうえで欠かせません。趣味を通して日頃の疲れやストレスを解消できます。
趣味の内容はエンジニアによってさまざまです。インドア派の趣味としては、映画や音楽の鑑賞、読書、料理などが挙げられます。最近ではYouTubeや有料の動画配信サービスが普及しているため、自宅でも映画や音楽を満喫することが可能です。
アウトドア派の趣味としては、スポーツや旅行、キャンプ、釣りなどが挙げられます。身体を動かしたり自然に触れたりすることで、高いリフレッシュ効果が期待できます。ソロキャンプや一人旅など、自分だけで満喫できる選択肢も人気です。
また、インドア派・アウトドア派に限らず、サウナや筋トレといった趣味も高い人気があります。これらは健康増進や自分磨きといった目的でもおすすめの趣味です。
特に30代や40代になると職場で重要なポジションに昇格する方も多いでしょう。重要なポジションは、責任などが増えてストレスが溜まりやすいです。そのため、休日は趣味の時間に充てて、ストレスを解消する必要があります。以下では、30代や40代の方におすすめな趣味をご紹介しているため、気になる趣味を見つけてみてください。
関連記事
・30代におすすめの趣味15選!趣味がない人へのアドバイス
・40代から始められる趣味13選!ニーズ別におすすめを紹介
のんびり過ごす
具体的な計画を立てずに、のんびり過ごすエンジニアも少なくありません。休日にハードなスケジュールを立てると、かえって疲れを溜めてしまうことがあります。そのため、平日が忙しいエンジニアは、休日をのんびり過ごすことで疲れを癒すことが多いのです。たとえば、睡眠を十分にとったり、テレビを見たり、SNSをチェックしたりと、その時の体調や気分に応じてリラックスした時間を過ごします。
エンジニアが有意義な休日を過ごすためのポイント

エンジニアが有意義な休日を過ごすためのポイントは、次の2つです。
- 計画を立てる
- 新しいことにトライする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
計画を立てる
のんびり過ごしたい場合は、無計画でも構いません。しかし、何らかの目的がある場合は、しっかりと計画を立てることが重要です。何となくテレビやSNSを見ていると、あっという間に時間は過ぎていき、時間を有効に活用することが難しくなります。
特に資格取得などの勉強に時間を充てる場合は、具体的な学習計画を立てましょう。何をどこまで学ぶかを明確にし、着実に取り組むことで効率的な学習が可能になります。休日に勉強する方法としては、参考書を利用したり、勉強会やセミナーに参加したりするなどが挙げられます。詳しい勉強方法については、次項で解説しているため、参考にしてください。
新しいことにトライする
休日は新しいことにトライするチャンスでもあります。「趣味がない」と悩むエンジニアも多いですが、新しいことにトライして趣味が見つかれば、休日がより充実するでしょう。
また、語学や料理、楽器などの習い事を始めてみるのもおすすめです。これによりスキルの幅が広がるだけでなく、新たな出会いを通して人脈を広げることも可能です。
エンジニアが休日に勉強する方法
エンジニアが休日に勉強すると、スキルアップ・キャリアアップにつながります。エンジニアが休日に勉強する方法は、主に次の3つです。
- 参考書を読む
- Webサイトを利用する
- 勉強会に参加する
それぞれ詳しく見ていきましょう。
参考書を読む
プログラミング言語などに関する参考書を使って勉強する方法もあります。体系的に知識が集約された参考書であれば、パソコンを使わず幅広い知識を吸収することができます。ただし、知識を定着させるためには、パソコンを用いた実践学習も欠かせません。
さらに、コミュニケーションや時間管理といった人間的なスキルの向上に役立つ参考書もおすすめです。これらのスキルは実務での実践も不可欠ですが、参考書でコツを学ぶことで、実践の効果を高められます。
Webサイトを利用する
プログラミングの学習サイトや技術ブログなど、Webサイトを利用した勉強方法も有効です。パソコンで実践学習をしたい場合、Webサイトだと知識を吸収しやすいメリットがあります。参考書よりも、実践学習をスムーズに進められるでしょう。
プログラミングを勉強したい場合は、プログラミングに特化した学習サイトがおすすめです。たとえば、スライド形式で学べる「Progate」や、動画形式で学べる「ドットインストール」など、自分の学習スタイルに合わせて活用してみるとよいでしょう。
勉強会に参加する
独学に不安を感じる場合は、エンジニア関連の勉強会に参加するのも有力な選択肢です。勉強会であれば講師に質問や相談がしやすく、勉強仲間を作るチャンスもあります。独学だと集中できない方や、人脈を広げたい方に特におすすめです。
エンジニアの勉強会を探す際には、専用の検索サービスを活用してみるとよいでしょう。エンジニア勉強会の種類やおすすめの検索サービスを知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
関連記事
・エンジニア勉強会に参加したい人必見!種類やおすすめサービス
まとめ

エンジニアも他業界と同じように、週休二日制で休日を取得できます。休日の過ごし方は、買い物や家族との時間、趣味に充てるなど、それぞれのエンジニアに応じた過ごし方があります。スキルアップを図るべく、勉強に時間を費やすエンジニアも少なくありません。
有意義な休日を過ごすためには、しっかり計画を立てることが大切です。また、新しいことにトライしてみるのもよいでしょう。有意義な休日を過ごしたいエンジニアの方は、この記事の内容をぜひ参考にしてください。