――現在、担当している業務と勤務時間・形態について教えてください
自社プロダクトの管理画面開発チームのリーダーとして活動中
.jpg)
仕事内容
自社プロダクトの管理画面の開発からカスタマイズ、保守・運用までが、私の担当業務です。プロダクトをすでに導入しているクライアントからの要望やリクエストへの対応も、担当業務に含まれます。
現在は、管理画面開発チームのリーダーとして活動しています。チーム構成は、正社員7人と業務委託スタッフ3人の計10人です。クライアントのニーズを深く理解し、チームとしての具体的な対応方法や今後の方針をメンバーに伝えることが、私が担う大切な業務になります。
業務で使用している技術
業務に使用する言語は、JavaとKotlinです。インフラは、クラウドサービスプラットフォームのAWS(Amazon Web Services)を利用しています。インフラを安全で効率よく構築・管理できるTerraformというオープンソースのツールも使っています。
勤務時間・勤務形態
勤務時間は9時30分~18時30分で、残業時間は月平均で20~30時間程度です。土日と祝日が休日になります。
現在の勤務先では、ハイブリッドのリモートワークが導入されています。私の場合は、基本的に自宅のデスクで仕事をして、出社するのは月に1~2回程度です。
――どのような流れで1日を過ごしていますか?また、仕事とプライベートの切りかえのために行っていることは何かありますか?
毎朝の散歩はオンとオフの切りかえに役立つ貴重な時間

1日の流れ
平日はいつも7時台に起きて、まず近所を30分ほど散歩することが習慣になっています。徒歩圏内に小さな公園がたくさんあるので、その日の気分で散歩するコースを決めています。
パソコンに向かって、レビュー依頼の確認といった仕事の準備を始めるのは、9時頃です。毎日10時から約30分、スタッフとの朝会を開いて作業進捗などの情報を共有。その後は、昼休みをはさんで19時前後まで業務を進めます。
仕事が終わった後は、妻と近所に買い物に出かけたり、1人で調べものをしたりゲームをしたりして過ごすことが多いですね。
仕事とプライベートの切りかえ
仕事中はずっと自宅のパソコンデスクで作業することになるので、毎朝の散歩が気分をリフレッシュするための欠かせない時間になっていると思います。公園でもコンビニでも構わないんですが、一日一度は外に出るようにしています。散歩を毎日の習慣にするコツは、コースや目的地をひとつに決めずにいろいろなルートを歩いてみることではないでしょうか。そうすれば、飽きずに楽しく散歩を続けることができます。
ジムでの筋トレも気分を切りかえるのに効果的です。平日に1回、週末に1回の頻度で近所のジムに通っています。筋トレを始めたのは大学時代なんですが、去年あたりから、もっとしっかりと筋肉をつけたいと思うようになって、今はわりと本格的なトレーニングを行っています。
リモートでエンジニアの仕事をしていると、どうしても運動不足になりがちです。ジムでのトレーニングや朝の散歩は、運動不足の解消や気分転換に役立っています。
――休みの日には何をすることが多いですか?
妻との外出、技術学習、技術ブログの作成などで休日を楽しむ
休日の過ごし方
休みの日には、妻といっしょにショッピングなどに出かけることが多いです。平日は外出に使える時間が限られるので、できるだけ妻と休日の予定を合わせて、外で楽しく過ごすようにしています。
仕事で使っていない技術について理解を深めるために、技術関連の情報を集めたり、実際にその技術にふれて何か作ってみたりといったことも、休みの日に行っています。サーバーサイドに関するものであれば業務に使っていない技術でも、ある程度は理解できます。ですが、フロントエンドも含めてゼロから構築する際に必要な技術については、詳しく知らないことも少なくありません。そういった技術を自分で試してみると「ああ、こういう感じなんだ」と、技術の概要を把握できます。
また、技術に関するニッチな内容を記事にして、WordPressで自作した技術ブログに公開する活動も、休みの日に行うことが多いです。この技術ブログの運営は、3年ほど前から続けています。自分の技術習得の足跡を残すことが主な目的ですが、記事を読んだユーザーから何らかの反応があると、やはりうれしいですね。更新しない時期もありましたが、ずっと継続している趣味のひとつです。同時にもうひとつ、メディアプラットフォームのnoteに日々の出来事や思ったことなどの記事を公開しています。
あとは、ゲームですね。学生時代からアクション系のゲームが好きでよくプレイしていました。今はロールプレイングゲームをしています。私の場合、ゲームに熱中してハマる時期と全然やらない時期があって、今はハマっている時期です。
――これまでのキャリアを通して学んだ技術、取得した資格についてお聞かせください
応用情報技術者やJavaプログラマなどの資格を取得

これまでの学習内容
私が大学院で専攻したのは、地球惑星科学でした。在学中は研究活動で多少プログラミングをした程度で、ITに関して専門的に学んだのは、エンジニアとして仕事を始めてからです。
新卒入社したシステムインテグレーターでの2年余りの業務を通して、C♯やJavaなどの言語について学びました。当時の担当業務は、製造業のクライアント向けシステムの構築です。AWSについても、転職前から基本的な知識とスキルは習得していました。
現在の勤務先に転職した2021年7月から、仕事で取り扱う技術はもちろん、将来的に役立ちそうな知識やスキルについても自発的に学習して、資格検定の取得にも力を注ぐようになりました。
保有資格
2024年の春に、応用情報技術者試験を取得しました。Javaプログラマ(OCJ-P)試験のSilverとGoldを取得したのは、2021年の転職直後。OSS-DB技術者認定資格のSilverは、2023年に取得しました。
資格名 | 取得年月 | 概要 |
応用情報技術者試験 | 2024年4月 | ・技術から管理、経営までの幅広い知識と応用力を習得して、システム開発やIT基盤構築といったフェーズで活用できる、専門的な能力を有していることを証明する資格 ・試験では、ITを活用した戦略立案、システムの企画や要件定義、設計・開発・運用などに関する高度な知識やスキルが問われる |
OSS-DB技術者認定資格Silver | 2023年7月 | ・RDBMSとSQLに関する知識、オープンソースデータベースに関する基礎知識を有していることを証明する専門資格 ・オープンソースを利用して小規模なデータベースの開発や運用管理を行うエンジニアが対象 |
Oracle認定Javaプログラマ(OCJ-P)試験Silver・Gold | 2021年後半 | ・Oracle社が認定する、プログラミング言語・Javaの技術者資格 ・Bronze・Silver・Goldの3つのレベルがある ・Silverは、初級Javaプログラマを対象とした資格 ・Goldは、設計者の意図を正確に理解して機能を実装できる、実務経験3~4年以上の中上級Javaプログラマを対象とした資格 |
――現在の勤務先に転職したきっかけや理由を教えてください
クライアントの業界に興味を持てる職場で仕事をしたかった
現職に転職したきっかけ
前職から現在の勤務先に転職したのは、2021年7月のことです。
具体的に転職について考え始めたきっかけは、前職で担当していたクライアントの業界にあまり興味が持てないと感じるようになったことです。もっと興味を持てるような分野に携わりたいと思って、転職先を探していきました。
いくつか絞り込んだ転職先の候補の中でも、現職のクライアントのメインとなる業界や、開発や運用に携わる自社プロダクトの内容は、私にとって身近で興味深いものでした。この仕事なら、関心を持って仕事に取り組むことができるし、モチベーションの向上にもつながると考え、転職を決めました。
――今の仕事の魅力、大変なことを聞かせてください
開発から運用までを担当するチームのリーダーとしてのやりがいと責任感
今の仕事の良いところ
自分たちが開発したプロダクトを、自分たち自身で運用していくという今の業務は、幅広い視点で仕事を見つめることのできる、魅力的な環境だと思っています。
また、2024年からチームリーダーを任されたことで、3ヶ月~半年後の中長期にわたる意思決定をすることができるようになりました。このことも、業務に対するモチベーションアップにつながっています。
有給休暇や男性社員でも育児休暇が取りやすい福利厚生制度と職場の雰囲気は、とても満足度が高いものです。
今の仕事の大変なところ
やりがいのある仕事を任されることには、当然ですが大きな責任が伴います。業務に関する重要な決定をする際には、過剰にプレッシャーを感じることなく、適切な判断ができるように十分に注意を払っています。
――おすすめの技術書は?
単体テストの考え方/使い方

私がおすすめしたい技術本は『単体テストの考え方/使い方』です。2023年の年末に購入しました。
業態にもよると思うんですが、ひとつのプロダクトを自分たちで開発して、運用や保守も行う私たちのような業務のスタイルでは、プロダクトの品質を担保する意味で、単体テストがたいへん重要になります。単体テストは自動でテストを流すことができるんですが、それを正しく実施することが必要です。テストの書き方にもセンスというか、正解や不正解があって、不正解なテストをしてしまうと、自分の首を絞めることになりかねません。正しい方法で単体テストを実行して、将来の自分をラクにさせましょうというのが、この本のテーマです。
新卒でエンジニアの仕事を始めてからこの本に出会うまでも、単体テストを実施することの大切さは理解しているつもりでしたし、実際にテストを行う経験も積んできました。ですが、何が正しい単体テストの方法なのかを深く考えずに済ませていた部分もあったんです。この本を読んで単体テストの正解はこういう方法なんだと納得させられました。今も読み返してポイントを確認することも多いです。
――どのような技術分野に興味を持っていますか?
データベースに関する最新技術や手法、AI関連の技術を経験したい
興味のある技術
まず、最新のデータベースや手法にも興味があり、業務で使っているRDB(Relational Database)以外のデータベースも経験してみたいと考えています。
今のプロダクトでは、ひとつのデータベースを使っていますが、課題を解決する上でどうしても限界があります。2つのデータベースを設置したり、違う形式のデータベースを導入したりすることによって、将来的に保守しやすく、より性能が高い仕組みを作っていきたいと考えています。
また、最近AI系の技術が面白そうだなと思うようになって、いろいろと情報を収集しています。
――エンジニアに求められる適性、今後のキャリアパスについてのお考えを聞かせてください
マネジメントとエキスパートの知識・スキルをバランスよく伸ばしていきたい

この職種に適性がある人
エンジニアは、パソコンと向かい合って黙々と一人で仕事をするようなイメージを持たれがちですが、実際にはコミュニケーションスキルがとても重要になる仕事です。私も日々、コミュニケーションスキルについて学び続けています。仕事とは直接関係ない雑談なども含めて、人と話すのが好きなことが、エンジニアに求められる適性ではないでしょうか。
今後のキャリアパス・挑戦したい領域
将来的にも、面白そうで自分ごととして取り組むことのできる業務をしたいというのが、仕事に対する私の軸になるものだと考えています。
スキルに関して言えば、自分が実際に手を動かす部分と、他のスタッフと協力してチームとして成果を出す部分とのバランスを取ることが、現在の課題です。とても難しい部分ではあるんですが、チームリーダーとしてバランスをうまく取って、マネージャーとスペシャリスト、両方のスキルを伸ばしていきたいと思っています。
私のおすすめガジェット
パソコンや周辺機器には、それほどこだわりがないほうです。基本的に、使えれば何でもOKという感じでしょうか。今のパソコンは、2024年の春に購入したM2 MacBook Airで、それまでは中古で購入した2017年製のMacBookを使っていました。ブラウザのタブを開く時に若干ラグが生じるようになってきたので、さすがにこれではよくないと思って買い替えました。
ガジェットではないですが、パソコンデスクに常備しているのは、無印良品のノートとペンです。ちょっと考えごとをする時や、思っていることを整理したい時に、PC上に書くのではなく、手元に置いてあるノートを開いてメモ書きするのが習慣になっています。
まとめ
サーバーサイドエンジニアとして活躍している方の仕事内容や今後イメージしているキャリアパスについてお伺いしました。
これまでにどのようなインプットを経て現職に辿り着いたのか、今の仕事で大変なことなど実際にエンジニアとして働いているからこそのリアルな声をシェアしていただきました。
未経験からエンジニアを目指している方や転職を考えている方にとって非常に貴重なインタビューでしたので、皆様の今後の活動の参考になれば幸いです。