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経験ゼロでも変えられる。キャリアに火を灯すAWSの一歩|インフラエンジニア

インフラエンジニアの方にインタビューをしました。日々どんな思いで仕事に向き合い、やりがいはどこにあるのでしょうか。業務内容やキャリアの歩み、そして今後の展望について迫っていきます。

更新日: 2025/05/01
カテゴリ:

――現在、担当している業務や使用する技術についてお聞かせください

官公庁の社会インフラ管理システムの設計・構築を担当

 

仕事内容

2024年6月、現在の勤務先であるフューチャー・アンティークス株式会社に転職し、インフラエンジニアとして働いています。クライアントのオフィスに常駐するという勤務形態で、官公庁の社会インフラ管理システムの設計・構築を行うプロジェクトのメンバーとして活動中です。このシステムは、2024年12月に構築を完了させる予定となっています。

 

所属チーム

プロジェクトチームの構成は、日常的に連携を取り合うエンジニアが、私を含めて6名程度。プロジェクト全体の作業品質や進捗を管理するマネージャー的な立場の方々が7~8名となっています。

 

業務で使用している技術

このプロジェクトでのインフラ構築に使っているのは、クラウドサービスプラットフォームのAWS(Amazon Web Services)です。プログラミング言語は、TypeScriptを使用しています。どちらも実務で扱うのは初めてです。現在の職場は、上長や他のスタッフに質問や相談をしやすい雰囲気なので、疑問に思ったことなどは遠慮せずに確認して、仕事を進めています。

 

――現在の業務で感じている大変さとやりがいは、どのような点でしょうか?

AWSを扱いたいという希望を実現させ、未経験の領域にチャレンジ中

 

業務で感じる大変さ

今の仕事で「大変だな」と感じるのは、主に技術に関する部分です。プロジェクトで扱う技術の業務経験がない状態で仕事を始めたので、日々、新たな知識をキャッチアップする必要があります。基本設計のフェーズからインフラ構築に携わることと、AWSを使ったインフラ構築は、どちらも私にとって初めて経験する業務です。AWSの認定資格は取得していましたが、実務で扱うのは今回が初めて。周囲からのサポートを受けながら、問題なく業務を遂行できるように、知識やスキルの向上に取り組んでいます。

 

業務のやりがい

以前から希望していたAWSを使用する今の仕事は、もちろん大変ですが、業務に対するモチベーションは維持しやすいです。現在の勤務先は、エンジニアのキャリアチェンジを積極的に推奨しており、AWSを扱いたいという私の希望に応えてくれました。希望した仕事を担当する機会を与えてくれた会社の期待に応えたいという思いが、毎日の仕事へのやりがいにつながっていると感じています。

 

――インフラエンジニアになるまでの経緯について教えてください。

消防官のキャリアを経てインフラエンジニアに転身

 

消防士として約4年半勤務

大学では教育学部に所属し、キャンプといった自然の中での活動を指導する野外教育を専攻。大学進学時は教員を志望していたのですが、徐々に公務員という進路を考えるようになりました。大学卒業後の1年間、少年自然の家という薩摩川内市の宿泊研修施設に期限付き職員として勤務しながら、公務員試験の学習を続けて翌年、福岡市消防局に入局。約5年間、消防官として活動しました。

 

エンジニアになったきっかけ

消防官として働いていくうちに、自分に合った職業や将来の希望などについて改めて考えることが多くなり、具体的に転職を考え始めました。実際に転職市場の状況や求人情報などをチェックした結果、未経験でも応募できる求人が増えていたITエンジニアを志望することを決断。自分の努力次第で、スキルや収入を伸ばしていくことのできる点に魅力を感じ、エンジニアへの転身を実現しました。

 

現職に転職したきっかけ

エンジニアとして最初の勤務先である前職で担当したのは、通信事業者向けのネットワークの設計業務です。消防官時代まではITに関する知識やスキルに触れる機会が全くなかったので、まさにゼロからエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。できるだけ早くエンジニアに必要な知識やスキルを習得しようと考え、業務で使う技術だけでなく、今後のキャリアアップに役立ちそうな資格取得にも積極的に挑戦していきました。AWSの認定試験に向けた学習を始めた頃から、AWSを使用する業務を担当したいという希望を何度か会社に出していました。ですが、その希望が受け入れられる見込みがなかったことから転職を検討し、2024年1月から転職活動を開始。3月にフューチャー・アンティークス株式会社から内定を得ることができました。約2か月間、働きながら転職活動をしたわけですが、前の勤務先も残業がほとんどなかったので、平日の夜や土日を有効に活用して余裕を持って活動を進められました。

フューチャー・アンティークス株式会社を志望した最大の理由は、業務で使用した経験がなくてもAWSに携わる業務を担当できることです。年収や待遇面も私の希望に即したものでした。前職を2024年5月末に退職して、6月に現在の勤務先に入社。入社研修期間を経て、7月から現在のプロジェクトに参加しています。

 

――仕事とプライベートの切り替えはどのように行っていますか?

平日は帰宅後の自炊、休日は友人とのサッカーで気分をリフレッシュさせる

 

平日の流れ

クライアントのオフィスに常駐する形態で働いているため、勤務時間も取引先が定める10時から18時半までとなっています。これまでは残業が発生することがなく、定時で仕事を終えることができているので、平日は職場から帰宅後は、のんびりとリラックスした時間を過ごして、一日の疲れを取るようにしています。仕事とプライベートの切り替えに役立っているのは、夕食を作る時間です。から揚げや親子丼といった好きな料理を作っているうちに、気分を仕事モードからプライベートモードに無理なく変えることができていると思います。消防官になった時に一人暮らしを始めたんですが、その頃から食事はほとんど自炊していました。

今後、プロジェクトの作業量増加に応じて、残業が発生する可能性があると聞いているので、帰宅時間が遅くなった際にもオンとオフの切り替えを意識して、仕事の疲れを翌日に残さないように留意したいと思っています。

 

休日の過ごし方

週末の楽しみは、友人や知り合いとサッカーをすることです。特にチームを作っているわけではなく、メンバーを募集しているサッカー仲間のチームなどに参加して、ゲームを楽しんでいます。平日はパソコンと向かい合うことが多いので、サッカーで汗を流す時間は、気持ちをリフレッシュできる貴重なものです。

 

――これまでにどんな資格やスキルを取得しましたか?

エンジニアに転身すると同時に、AWS認定試験などの資格取得準備をスタート

 

保有資格

前の勤務先に転職してインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートさせた当初から、業務を通じてスキルを伸ばすことはもちろん、積極的にIT関連の資格を取得しようと考えていました。2023年の1年間で取得した資格は、CCNAとLinuxレベル1、そしてAWS認定試験のSAP(Solutions Architect - Professional)です。こうした資格を取得することによって、エンジニアとしてのキャリアアップを実現させようと思っていました。

資格名概要
CCNA・ネットワークエンジニアとして最低限のスキルを有していることを証明する資格・試験範囲は、ネットワークの基礎からIP サービス、セキュリティの基礎、自動化、プログラマビリティまで
Linuxレベル1・Linuxシステムの基本操作やシステム管理を行う能力を認定する資格
・試験範囲は、Linuxサーバーの操作と運用・管理、クラウドセキュリティの安全な運用、オープンソースへの理解と業務への活用など
AWS認定試験 SAP
(Solutions Architect - Professional)
・AWSの中でも難易度の高い資格のひとつ
・クラウドアーキテクトとしての高度な知識とスキルを有していることを証明する資格

 

――資格取得やスキル向上に役立った教材は?

AWS認定試験向けオンライン学習プラットフォーム「CloudTech」を活用

 

これまでの学習内容

これまでに取得した資格の中で、特に私が力を注いだのが、AWS認定試験です。試験準備を始める際に、学習法についていろいろと情報を収集して検討しました。結果的に自分に最適だと考えて選んだのが、AWSのオンライン学習サービスの「CloudTech(クラウドテック)」です。CloudTechには、AWS認定試験の模擬試験や各試験の解説動画が豊富に用意されており、時間がある時に何度も繰り返し学習することができました。

私の場合は、自分の業務経験やスキルに応じて複数のAWS認定試験を取っていきたいと思っていたので、買い切りで全てのサービスを無期限で使える永久ライセンスを購入しました。CloudTechではAWSの試験以外の技術的な質問もできる仕様になっているので、資格取得だけでなく、業務で生じた疑問を解消する上でも役立っています。買い切りプランを購入しても、十分コストに見合うサービスを受けることができたと感じていますが、特定の資格取得だけを目的とするのであれば、90日間の利用プランでも十分だと思います。これからAWS認定試験を取得しようと考えているエンジニアや学生の方々にもおすすめできる、オンライン学習プラットフォームです。

 

――今後どのような技術を身に付けたいと考えていますか?

AWSの未取得資格やTypeScriptのスキル向上に取り組みたい

 

取得したい資格・スキル

まず資格としては、AWS認定試験でまだ取得していない資格に挑戦していこうと考えています。AWSに関しては、これまで同様にCloudTechを使って資格取得に向けた学習を行うつもりです。また、プログラミング言語では、現在のプロジェクトで使っているTypeScriptのスキル向上のための学習に取り組んでいこうと思っています。

業務中にTypeScriptに関する不明点があれば、その都度チェックして理解を深めるようにします。仕事以外でも、自分で他の使い方を調べて実際に書いてみようと思っています。将来的には、AWS以外のクラウドサービスについても学んでいきたいですね。

 

――今後の目標やビジョンについて教えてください。また、エンジニアに求められる適性とは、どのようなものだとお考えでしょうか?

チームリーダーやPMとしてのスキルを伸ばしていきたい

 

今後のキャリアパス

直近の課題として挙げられるのは、まず、現在の業務で新しく使い始めた技術や職場環境に慣れることです。今後1年以内には、基本設計フェーズを含めて現在、携わっている業務全てを深く理解して、一人で作業できるようにすることを目標にしています。将来的には、チームを牽引するリーダーとしてのマネジメントスキルを身に付け、コミュニケーションスキルなど、PMに求められるスキル全般を伸ばしていきたいと考えています。

 

この職種に適性がある人

私自身の経験を踏まえて、エンジニアに求められる適性だと感じているのは、知的好奇心や探求心を持って仕事に取り組むことができるという点です。そうした姿勢がないと、エンジニアの仕事を続けていくのは難しいのではないでしょうか。わからないことがあったら、関心を持って積極的に調べてみることが重要だと思っています。
 

私のおすすめガジェット

パソコン周辺機器は、職場にある基本的なものを使っているんですが、仕事に集中できるコンディションを維持するために、ホットアイマスクとマッサージガンを購入し、愛用しています。

ホットアイマスクは、USB充電式で温度調整ができる、男性向け大きめサイズのものを使っています。長時間パソコンと向かい合うエンジニアの仕事は、かなり目が疲れるものです。休み時間などにホットアイマスクを使えば、簡単に目の疲れを和らげることができるので、日々の仕事に欠かせないアイテムになっています。マイトレックスのREBIVE EX PROマッサージガンも、日常的に使っているアイテムです。角度や長さを自由に調整して使用できるので、肩こりだけでなく背中のハリなどを予防することもできます。

 

まとめ

インフラエンジニアとして活躍している方の仕事内容や今後イメージしているキャリアパスについてお伺いしました。
これまでにどのようなインプットを経て現職に辿り着いたのか、今の仕事で大変なことなど実際にエンジニアとして働いているからこそのリアルな声をシェアしていただきました。
未経験からエンジニアを目指している方や転職を考えている方にとって非常に貴重なインタビューでしたので、皆様の今後の活動の参考になれば幸いです。

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