リモートワークを始めるために必要なもの

リモートワークを始めるにあたって、パソコンとインターネット環境以外にも必要なものはいくつかあります。ここでは作業効率が格段に上がるアイテムを紹介します。導入することで、効率的に仕事を進められるため、ぜひ導入を検討してみてください。
マウス・キーボード・モニター
ノートパソコンで作業する際には、マウス・キーボード・モニターを併用すると、単体で作業するよりも作業効率がアップします。
昨今では、「多ボタンマウス」と呼ばれる右クリック、左クリック、スクロールホイールに加えて2つ以上のボタンがついているマウスが登場しています。多ボタンマウスは、キーボードで押しにくいキーをマウスのボタンに配置したり、普段よく使うショートカットキーをマウスのボタンに配置したりできるため、効率的に作業を行うことが可能です。
また、外付けのキーボードを使えば、視線が広がり作業姿勢がよくなったり、パソコン本体が傷みにくくなったりするなどのメリットがあります。自分が使いやすいキーボードやお気に入りのキーボードを使えば、毎日の仕事が快適に楽しくできるでしょう。
さらに、外部モニターを導入した場合、ノートパソコンの画面と合わせて2画面で作業できるようになります。これにより、片方の画面で調べ物をしつつ、もう片方で作業ができるため、作業効率が大幅にアップするでしょう。また、Web会議を行う際には、片方の画面でWeb会議ツールを起動させて、もう片方の画面でメモをとったり、調べものをしたりするなど使いやすいです。
デスク・チェア
デスク・チェアは、長時間のリモートワークによる疲れを軽減するために導入したいアイテムです。自宅のダイニングテーブルでも作業はできますが、快適な作業環境を整えるには、自分にぴったりの仕事用デスクのほうがよいでしょう。スタンダードなデスクやローデスク、昇降式デスク、L字型デスクなど、さまざまなタイプがあるので、自分の作業環境に最適なデスクを見つけてください。
デスクが決まったら、次にチェアの導入も検討しましょう。長時間の作業が続くと、体に蓄積する疲労は大きくなるため、その疲労を軽減するためにチェアは欠かせません。オフィスチェアやゲーミングチェアなど、さまざまなタイプが販売されていますが、自分の体にフィットするかどうかは、実際に座ってみないと分かりません。ぜひ店舗で座り心地を試してから購入することをおすすめします。
リモートワークでWeb会議を行うために必要なもの

リモートワークでは、会社のメンバーと会議や打ち合わせをする際、Web会議ツールを使用するのが一般的です。ここでは、Web会議に必要なアイテムを紹介します。
Web会議ツール
Web会議を行う場合、パソコンにWeb会議ツールを導入する必要があります。よく利用されるツールには、以下のようなものがあります。
- Zoom
- Google Meet
- Skype
- Microsoft Teams
企業によって導入しているWeb会議ツールは異なるため、普段どのツールで会議を行っているのか確認し、事前にパソコンにWeb会議ツールをインストールしておきましょう。また、リモートワーク時のWeb会議では、自分の部屋の背景が相手に映ることがあります。あらかじめ、映っても問題ない状態にしておくことや、背景をぼかすなどの設定をしておくことも重要です。
イヤホン・ヘッドホン
イヤホンやヘッドホンを導入することで、Web会議をスムーズに進められます。
一般的にはパソコン自体に内臓スピーカーが搭載されているため、パソコン本体のみでもWeb会議はできます。しかし、イヤホンやヘッドホンを使用することで相手の声をより明瞭に聞き取れるため、聞き間違いや聞き直しをすることが少なくなり、会議の効率も上がるでしょう。
また、内臓スピーカーを使う場合、周囲への音漏れも気にしなければなりません。自宅外で社外秘の情報を扱うWeb会議では、音が漏れてしまうと大変です。こうしたリスク管理の観点からも、イヤホンやヘッドホンを利用することをおすすめします。
マイク
イヤホンやヘッドホンは自分が聞く側のアイテムですが、相手に自分の声をクリアに伝えるためには、マイクが必要です。
マイクも一般的にはパソコン自体に内蔵されていますが、外付けのマイクを導入することで、よりクリアな音声を届けられます。
Web会議をスムーズに進めるためにも、外付けマイクの導入を検討してみてください。ヘッドセット型マイク、コンデンサーマイク、ピンマイクなど、さまざまな種類があるので、仕事をする環境に応じて、自身が使いやすいものを選びましょう。
Webカメラ
多くのノートパソコンにはカメラのレンズが標準装備されていますが、Webカメラを導入することで、より鮮明な映像を提供できます。実際に会って対面にて会議する場合は、相手の言葉だけではなく、表情を見ることで伝えたい内容を汲み取るケースもあるでしょう。
Web会議においても、Webカメラを使用してお互いの表情を確認することで、円滑なコミュニケーションが可能になり、より生産性の高い会議ができます。
また、カメラの位置を自由に設定できるメリットもあります。パソコンに内蔵されているカメラは、顔よりも低い位置にあることが多く、相手からすると上から見下ろしているように見えるため、威圧感を与える可能性があるでしょう。しかし、パソコンのカメラを顔の位置に調節すると、キーボードが打ちづらくなります。外付けのWebカメラは、三脚に取り付けたり、机に置いたりできるため、相手への印象もよくなるでしょう。
自宅外でのリモートワークに必要なもの
リモートワークは自宅だけではなく、カフェやコワーキングスペースなどの自宅外でも行えます。しかし、リモートワークを行う場所によっては、追加でアイテムを揃えなければならないケースもあるでしょう。ここでは、自宅外でのリモートワークに必要なアイテムを紹介します。
モバイル端末
自宅外でリモートワークを行う際には、ノートパソコンやタブレットなどのモバイル端末が必要です。普段デスクトップ型のパソコンを使用している方は、別途持ち運び可能なモバイル端末を用意する必要があります。
また、ノートパソコン画面の作業領域を増やしたい方は、持ち運び可能な外部モニターを使用することで、自宅外でのリモートワークも効率化できるでしょう。
モバイルネット環境
自宅外での作業には、モバイルネット環境が欠かせません。カフェなどでは無料Wi-Fiが提供されている店舗もありますが、情報漏洩のリスクがあるため、利用はおすすめできません。
安全にリモートワークを行うためには、自分専用のモバイルWi-Fiルーターを用意するもしくは、スマートフォンのテザリング機能を利用することが重要です。どうしても公共Wi-Fiを使用しなければならない場合は、通信内容を暗号化するVPNソフトを使用するなどの工夫をしましょう。
モバイルバッテリー
昨今では、コンセントを利用できるカフェも増えていますが、どのような環境でも端末を長時間使用できるように、モバイルバッテリーを用意しておきましょう。
ノートパソコンやタブレットだけではなく、モバイルWi-Fiやスマートフォンの充電もできるよう、必要なコネクターなどは忘れずに用意することが大切です。
覗き見防止シート
覗き見防止シートとは、パソコンの画面に貼り画面が正面からしか見えないようにするためのフィルムです。左右からの覗き見を防止できるため、会社の機密情報の漏洩を防げます。
特にカフェやコワーキングスペースなどで仕事をする場合、周囲の人から覗き見されるリスクは高まります。覗き見防止シートをパソコンの画面に貼っておけば、こうした場所でも周囲の目を気にせずに仕事ができるでしょう。
また、商品によっては、ブルーライトカットや反射防止などの性能を持ち合わせた覗き見防止シートもあるためおすすめです。
リモートワークを採用している企業で働くために必要なスキル

リモートワークは、オフィスに通勤する必要がなかったり、働きやすい環境を選べたりするなどのメリットがあります。その一方で、リモートワークによって社内のコミュニケーション不足や、時間管理の難しさ、業務効率・生産性の低下などの懸念事項があるのも事実です。
こうした懸念事項は、トラブル発生時の意思疎通が遅れたり、長時間労働となったりするなど、企業側(管理する側)にとって大きな課題となります。リモートワークを行う際には、こうした企業側の懸念事項も理解して、対応することが大切です。そのため、リモートワークをする際には以下のようなスキルが必要となるでしょう。
- 業務内容に合った専門スキル
- コミュニケーション能力
- 自己管理能力
ここからは、それぞれのスキルについて詳しく解説します。
1.業務内容に合った専門スキル
どの会社でも、基本的なパソコン操作ができる程度のスキルは必要です。
加えて、業界ごとの業務に合った専門スキルも習得しなければなりません。例えば、エンジニアとして採用される場合は、プログラミングの知識は必須といえます。プログラミング言語を学ぶなど、まずはIT関連の基礎知識を身につけましょう。
また入りたい業界が現在どのような専門スキルを求めているかを把握することも重要です。転職サイトや転職エージェントを活用し、必要な専門スキルを着実に身につけていきましょう。
2.コミュニケーション能力
コミュニケーションを避けたくてリモートワークを希望する方もいるかもしれませんが、リモートワークを導入している会社でもコミュニケーション能力は重要です。
リモートワーク環境では、上司や同僚と直接顔を合わせないことが多くても、業務の進捗状況の確認や新プロジェクトの立ち上げなどで、Web会議やテキストベースのやりとりが必要になります。
面接時にもコミュニケーション能力は問われるため、普段から積極的に人と話したり、要点を簡潔に伝えるスキルを意識的に磨いておいたりすることが重要です。
3.自己管理能力
自己管理能力は、リモートワークを行う上で重要な能力の一つです。自宅やカフェなどでのリモートワークでは、基本的に会社の人の目が届かないため、自律的に業務を進める力が求められます。
プライベート空間で仕事をすることで、仕事とプライベートの区別がつかなくなる人もいるかもしれません。このような状態にならないためにも、自己管理能力を高める必要があります。
普段から目標を設定し、それに基づいてスケジュールを立てて実行する力があると、面接時のアピールポイントになるでしょう。
まとめ

リモートワークをする上で必要なものには、パソコンやインターネット環境だけではなく、マウスやキーボード、モニター、デスク、チェアなど、より快適に行うためのアイテムも重要です。
リモートワークの環境を今よりもよくしたい方や、リモートワークのできる会社で働きたい方は、今回紹介した装備をそろえて、自宅やカフェを理想的な仕事空間に整えましょう。