JavaScript資格の種類と特徴
※1米ドル=143円にて計算
Webクリエイター能力認定試験
Webクリエイター能力試験はJavaScriptに限らず、HTMLやCSSといったWebサイト構築に欠かせない言語習得もできる資格試験です。Webサイトの基礎知識も習得できる一方、エキスパートでなければJavaScript領域が出題されないので注意が必要です。勉強時間は比較的短く、40時間あれば十分学習できます。
HTML5プロフェッショナル認定試験
HTML5プロフェッショナル認定試験はWebクリエイター能力試験同様、HTMLやCSSについても勉強できる資格です。レベル2ではJavaScriptの文法が出題範囲に含まれ、演算子やオブジェクトの扱い方など、基本的な記述ができるだけの知識を習得できます。
CIW JavaScript Specialist
ここまでは日本語で受験できる資格でしたが、ここからは英語で受験する資格を2つ紹介します。CIW JavaScript SpecialistはアメリカのCertification Partners社が展開している資格で、Web開発で必要なJavaScriptの技術が凝縮されています。CIWが提供するオンライン講座をすべて受講するのに140時間かかるとされていますが、あくまで英語が堪能な場合の話です。
JS Institute Certification
JS Institute CertificationもCIW JavaScript Specialist同様英語で受験する資格です。アメリカのOpenEDGというIT教育機関が運営しており、資格の受付スタートが2021年と比較的新しい点が特徴。汎用プログラミングと専門性の高いプログラマー向けの資格が存在しており、習得したい技術に合わせてクラスを選択して受講するスタイルです。
JavaScriptの資格を選ぶコツ
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経験レベルに合わせて選ぶ
ここまで紹介した4つの資格でもわかるとおり、JavaScriptの資格は難易度にばらつきがあります。JavaScriptの実務経験がないエンジニアの場合は、比較的簡単な資格から取り組むと理解度も深まります。一方で、JavaScriptを長年使っており、基礎がある程度固まっているエンジニアが簡単な試験に取り組んでもあまり意味がありません。公式サイトに掲載されている出題範囲に目を通してから、自分の習熟レベルに合った試験を選びましょう。
学習にかけられる時間から選ぶ
資格取得にかけられる時間によって資格を選ぶのも一つの手です。例えばWebクリエイター能力認定試験はエキスパートでも38時間前後で済むため、2ヶ月あれば仕事をしながらでも十分対策ができるでしょう。一方でCIW JavaScript Specialist・JS Institute Certificationはともに英語ができる状態でも140時間以上かかります。仕事をしながら勉強するとなかなかハードになるので、どのくらい資格取得に時間をかけられるか考えたうえで資格取得を目指すようにしましょう。
英語力を活かせるかどうかから選ぶ
今回紹介したCIW JavaScript Specialist・JS Institute Certificationはともに英語で試験を受けます。公式サイトからオンライン講座も受講できますが、講座ももちろん英語。そのため、英語力に自信がある、もしくは英語力を鍛えながらJavaScriptの知識を得たい人はこの2つの資格取得を目指してもよいかもしれません。ただ、プログラミングに関する専門的な単語も出てくるので、英語力次第では膨大な勉強時間になる可能性があることだけ覚悟してください。
JavaScript資格取得で得られる3つのメリット
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需要があり、重要案件への参画も可能
JavaScriptは様々な開発領域で活用される言語です。特にWeb系エンジニアには必須の言語ともいえるでしょう。2025年8月現在、フリーランス向けの求人サイト「フリーランススタート」でJavaScriptを扱う案件は47,000件以上あります。アメリカのTIOBEの2025年8月ランキングでも6位にランクインしており、世界的にも需要があると証明されています。習得レベルによっては大型案件に参画できるチャンスもあるでしょう。
体型的に学んでスキルの深掘りができる
JavaScriptは実務経験を通して学ぶ機会が多い言語ですが、体系的に学んで様々な知識を網羅できると強みになります。今回紹介している資格は、どれもJavaScriptの基礎から応用まで幅広く学習可能。幅広く学習することで知識を網羅でき、Web系に限らず幅広い開発領域で活用できるスキルが身につきます。難易度の高い資格なら、問題解決能力や論理的思考といったビジネススキルも磨けるので、開発以外の業務でも活かせるスキルが身につくでしょう。
転職活動で有利に進められる
資格の取得はスキルを持っていることを客観的に証明できます。そのため、転職活動で有利に進められるでしょう。JavaScriptが必要なエンジニア求人はまだまだ多いです。求人検索サイト大手のIndeedでJavaScriptと検索すると、2025年8月現在で72,000件以上ヒットします。エンジニアからPM・PMOまで活用できる職種も幅広く、JavaScriptの知識があるだけで転職先の選択肢もぐっと広がるでしょう。
JavaScript資格取得の勉強の進め方
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参考書やテキストを使う
勉強の進め方は人それぞれですが、経験が浅い人・アナログ学習したい人はテキストや参考書を買いそろえるところから始めましょう。JavaScriptは多くの人が学習している言語ということもあり、書籍も数多く出版されています。自身のスキルや勉強の進め方に合った本を選んでください。すでにエンジニアとして経験があり、オブジェクト指向言語に慣れている人におすすめの本は以下のとおりです。
Web学習コンテンツを活用する
仕事が忙しくてまとまった勉強時間を確保しにくい人、実際に手を動かしたほうが身につきやすい人はWeb学習サイトを活用しましょう。短時間でも学習しやすく、疑問に対するサポート体制も整っているので、苦手分野もすぐにつぶしやすくなります。初心者向けから上級者向けまでレベルに応じたサイトが用意されているので、書籍同様習熟度に合わせて選びましょう。書籍と同じく、オブジェクト指向言語に慣れている人におすすめのサイトは以下のとおりです。
HTMLやCSSも一緒に学ぶ
JavaScriptを扱う開発では、HTMLやCSSのようなマークアップ言語を併用する場面がたくさんあります。そのため、JavaScriptだけでなくマークアップ言語も同時に取得すると、より実務的な知識が習得可能です。HTMLだけでもWebサイトのマークアップは可能ですが、CSSが扱えるとデザイン性が上がり、より評価されるWebアプリケーションが作成できます。HTMLやCSSの実務経験がない場合は、ぜひ同時に習得しておきましょう。
JavaScriptの資格取得で気を付けたいこと
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資格の取得が仕事獲得と直結するわけではない
JavaScriptが比較的需要のある言語とはいえ、JavaScriptの資格を取得すれば仕事が来るわけではありません。確かに言語の知識を深めておくと、開発実務で役に立つことはあるでしょう。ただし、資格取得はあくまで知識を深める方法の一つでしかありません。実際の仕事に繋げるためには、職務経歴書やポートフォリオでアピールしたり、「JavaScriptが扱える案件に関わりたい」と上司にアピールする、扱える案件がある会社に転職する必要があります。持っている資格を活かすためにも、ぜひとも行動を起こしましょう。
資格取得がゴールにならないようにする
どの言語や資格にも共通しますが、資格取得はあくまでスタートです。資格取得のために勉強した内容を実務で活かし、経験を積んではじめてキャリアや収入につながります。資格を取っただけでは、資格手当が支給されるならその分給料が少し増えるのみ。給料アップやキャリアアップには継続的な学習と実務経験を積み重ねる必要があります。資格取得のみで満足せず、学習し続けて結果を出せるエンジニアになりましょう。
まとめ
JavaScriptの資格は日本語で学習・受験するものと英語で学習・受験するものの2つに分かれます。
日本語で受験する資格は比較的簡単なものが多いので、経験が浅い人や新しくJavaScriptを扱う案件に参画したエンジニアにはおすすめです。ただ、ある程度経験を積んだ人には物足りなさがあるでしょう。英語で受験するものは応用まで幅広く学べる一方で、言語の壁にぶつかる可能性があります。英語学習も兼ねて習得する場合、難易度が跳ね上がるので気をつけましょう。
また、資格取得はあくまで収入アップ・キャリアアップのための第一歩にすぎません。「学習した内容をどう活かすか」を常に意識しておきましょう。











