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多種多様な現場を経験し、SREとしてのスキルアップをめざす|クラウドエンジニア/SREエンジニア

クラウドエンジニア/SREエンジニアの方にインタビューをしました。日々どんな思いで仕事に向き合い、やりがいはどこにあるのでしょうか。業務内容やキャリアの歩み、そして今後の展望について迫っていきます。

 

更新日: 2025/05/21
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――今の仕事内容を教えてください

派遣エンジニアとして大規模データ分析基盤の運用保守、SRE関連業務を担当

コードが映し出されたPC


仕事内容

クラウドエンジニアとして、大規模データ分析基盤の運用保守をメインに担当しています。この業務にくわえて、ツールを活用してインフラの自動化を図るSREも担当業務のひとつです。

ミーティングは平均週3回、計2時間ほどと少なめですが、問題なく情報共有を実施できています。ミーティング以外の時間は、すべて自分のタスクに使うことになります。 

 

業務で使用する技術

業務で使う言語は、Go言語とPythonの2つです。インフラ系は、AWSとGoogle Cloudを併用しています。データベース系やLinuxの知識やスキル、基礎的な分散システムの知識も必要です。

データベース系と分散システムについては、今の派遣先で初めて使う技術だったので、自主的に学習してスキルアップに取り組みました。技術に関する知識の習得と同時に、派遣先の業務での使用方法を適切に理解することに注意を払っています。

コミュニケーションツールは、SlackとZoomを使用しています。

 

勤務形態

派遣期限のない常用型派遣エンジニアとして派遣先の案件に参画しています。2024年4月から、4社目の派遣先となる現在の職場で仕事をしています。

勤務時間は10時~19時で、残業は月に5時間ほどです。ほぼフルリモートで仕事をしており、月に1回、派遣先が出社を推奨している日があって、その日は出社するようにしています。

 

――今の仕事の良いところ、大変なところは?

続々と生まれる新技術にふれて検証する業務に楽しさとやりがいを感じる

PCでコーディングするエンジニア


今の仕事の良いところ

派遣先が新しい技術の検証に積極的な企業なので、次々に登場する新技術にふれながら、何ができるのか、業務に活用できるのかを実験的に試していく業務は、とても楽しいものです。

最近では、AI支援機能を持つCursorというコードエディタや、すでに使用している技術に追加された新機能などの検証を実施しました。

 

今の仕事の大変なところ

SESと比べて派遣企業ならではの大変な点は、コミュニケーションの部分です。SESと違い派遣企業の場合、派遣社員の指揮命令権は派遣先企業にあります。派遣先企業の人と直接コミュニケーションが発生するので、SESよりもヒューマンスキルの部分に比重が置かれていると感じます。私は大丈夫ですが、コミュニケーションスキルがない人にとっては大変な部分になるのではと感じております。

その他、取り扱う技術が多種多様なので、キャッチアップするのが難しいと思うことはありますが、大変だとは感じません。はじめてふれる新しい技術を実験的に試す作業がとにかく楽しいので、今の仕事が大変だと思ったことは一度もないですね。

 

――平日の1日の流れについて聞かせてください

朝と夜に自主的な技術学習を行い、運動不足解消のためのトレーニングも継続中

 

平日の流れ

朝起きるのは6時半過ぎで、7時半から近所のジムで週3回、トレーニングをしています。ジム通いを始めたのは2024年の春からで、増えてきた体重を落とそうと思ったことがきっかけです。リモートワークで体力が落ちることを予防しようという気持ちもありました。ジム通いを継続させるために、なるべく多くの友だちや知り合いに「ジムでトレーニングを始めた」と話すようにしていました。周囲に伝えておくと「もうジムはやめたんだ」と言われたくなくて続けられると思ったんです。それが今では、すっかり習慣になりました。

業務開始までの90分ほどを朝の学習時間にしています。最近は、コンテナ仮想化ソフトウェアの管理ツール、Kubernetes(クバネティス)をハンズオンで学ぶことが多いです。IT企業の技術ブログなどで最新技術のキャッチアップも行います。学習には仕事とは別のパソコンを使って、気分のメリハリを付けるようにしています。

10時から19時までが業務時間で、昼休みは13時半過ぎから取ることが多く、日によっては気分転換に外食することもあります。

終業後の1時間ほど、夜の学習を行います。勉強する内容は朝と同じです。

また、平日夜は週2回ほどフットサルコートに通っています。フットサル施設に参加時間を予約しておけば、施設がチーム分けしてくれるので、好きな時間にフットサルができるんです。フットサルを始めたのも、ジムと同じ時期ですね。ジムでのトレーニングとフットサルは、運動不足の解消だけでなく気分のリフレッシュにも欠かせないものになっています。

筋トレでインプットした能力をフットサルでアウトプットして自分の成長を実感する楽しさは、エンジニアの学習と業務に似ていると感じています。

夜は、だいたい24時までには寝るようにしています。

 

――仕事とプライベートの切り替え方法、休日の過ごし方は?

平日はスポーツ、休日はカメラやロードバイクで心身をリフレッシュさせる

カメラを持つ手


仕事のプライベートの切り替え

平日の気分の切り替えには、夜の学習後のジムでのトレーニングとフットサルが役立っています。予約した時間にコートへ行くフットサルなどの活動は、仕事や学習からオフタイムへの切り替えをスムーズにするために効果的です。

休日は、趣味のカメラとロードバイクで気分をリフレッシュさせています。

一眼レフカメラを持って街中をのんびり散歩しながら、気になった風景や建物のスナップ写真を撮影します。特に撮る対象を決めているわけではなく、たとえば光と影のコントラストがきれいな風景があればシャッターを切るという感じですね。撮影した写真をSNSなどに上げることはなく、カメラ好きな友人に送る程度です。

ロードバイクを購入したのは2020年です。バイクに乗る距離が伸びてきたり、無理なく出せるスピードが上がったりするのが楽しくて、バイクで出掛けることが増えてきました。目的地はその日の気分で決めることが多いです。いちばん遠出したのは、1年ほど前の静岡県の三島市で、最近だとスカイツリーに行って周辺の風景写真を撮りました。

 

――クラウドエンジニアになったきっかけ、現職に転職したきっかけは?

前職で経験した業務の自動化をきっかけに、クラウドエンジニアとして転職することを決めた

 

エンジニアになったきっかけ

新卒入社から3年間勤務した前職のベンチャー系企業では、商品データを扱うマーケターという肩書きで仕事をしていました。

業務で必要となる作業の中に煩雑で相当な時間を要するものがあり、そうした作業の自動化に挑戦したことが、エンジニアという仕事に興味を持つきっかけです。1時間かかっていた作業を5分にできた時の満足感や楽しさは、今も忘れられません。

たとえば、ファイルのバージョン管理に使うGitの操作を自動化する対話型プログラムをC言語で作ったり、領収書を自動的にデジタルデータにしてフォルダ分けする仕組みを作ったりしました。当時はエンジニアとしての知識をほとんど持ってなかったので、自分で言語やツールなどを調べながら、作業の効率化や自動化を進めていくうちに、社内SE的な仕事をする機会が増えていきました。

 

現職に転職したきっかけ

前職で作業プロセスを自動化する業務に興味を持って以来、エンジニアを本業にしたいと考えるようになり、転職活動を始めました。

転職先として現職を選んだ理由は、エンジニアとしての実務をさまざまな現場で体験できる派遣型の企業であること、トラフィックの多いインフラ系の案件を担当できること、技術研修カリキュラムの内容を入社前に詳しく知ることができたことの3点です。この環境でエンジニアとしての実務を経験すれば、次のキャリアアップを実現しやすいと考えました。

 

――これまでの技術学習と取得資格について聞かせてください

キャリア初期段階から、多種多様な技術を書籍と学習プラットフォームを使って自主的に習得

 

これまでの学習内容

前職在籍中の2018年~2021年の期間は、GitやJenkins、C言語、Python、MySQLといった技術を書籍と、LeetCodeやオライリーなどの技術学習プラットフォームを使って自主的に学び、業務の効率化や自動化に活用しました。

現職に入社以降は、業務での使用経験がなかった分散系やデータベース系を中心に自主的な学習を実施し、学習にはOreilly の学習プラットフォームであるCloud Labsを利用しました。Cloud Labsは学習したい技術の検証環境を提供しており、コマンドなどを実際に利用することができるんです。また同時に、AWSについても業務と認定資格取得を通してスキルアップに取り組みました。

最近の自主学習は、今後活用する機会がありそうなKubernetesを中心に進めています。

現在の学習でも、これまでと同様に書籍と学習プラットフォームを活用しています。

 

保有資格

業務で使用しているAWSの知識やスキルを向上させるために、現職に入社した2021年にAWS Solution Architect Associate、2022年にAWS Developer Associateの認定資格を取得しました。準備に使った時間は、AWS Solution Architect Associateが約50時間、AWS Developer Associateは約25時間です。AWSの公式ページにある練習問題やオンライン模試など、Web上に用意された教材を使って準備を行いました。

資格名取得年概要
AWS Solution Architect Associate2021年・クラウド上のシステムを設計・構築する知識があることを証明するAWSの認定資格
・主な対象者は、1年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト
AWS Developer Associate2022年・AWS クラウドベースのアプリケーション開発、テスト、デプロイ、デバッグの技術に精通していることを証明するAWSの認定資格
・ITやクラウド開発業務に携わるエンジニアにとって、AWSの専門知識・スキル向上に向けた出発点となる試験


――おすすめの技術書は?

Webの中で行われていること、Webの全体像をこの1冊で把握できる

 

Webを支える技術―― HTTP,URI,HTML,そしてREST

Webを支える技術―― HTTP,URI,HTML,そしてREST


前職在籍中に読んだこの本は、通信経路のようなWebの中で行われていることや、Webの全体像を把握する上でとても役立ちました。初期の技術学習を進める際におすすめの書籍です。


――今後のキャリアパス、興味を持っている技術をお聞かせください

仮想コンテナの管理ツール、Kubernetesが今の学習のメインテーマ。SREとしてのキャリアアップを図り、テックリードをめざす

相談する2人のビジネスマン


興味のある技術

コンテナ仮想化ソフトウェアの管理・自動化に使うオープンソースソフトウェアのKubernetesに興味があって、学習のメインテーマにしています。現職で使用する機会は少ないのですが、今後利用する可能性が高い技術だと思っています。

 

今後のキャリアパス

次のキャリアステップとして、SRE専任のエンジニアとして転職し、将来的にはエンジニアのチームを率いるテックリードをめざしたいと考えています。

SREとして転職する時期や転職先は、すでに具体的に絞り込んでいます。

また、今後は企業の利益をはじめとするビジネス寄りのインパクトがエンジニアに求められるようになると思っており、会社の利益に直結するような技術領域に取り組んでいきたいと思っています。そのためにはSREとしてのスキルアップと同時に、マネジメントスキルの向上も必要不可欠です。

派遣エンジニアとして活動したこの3年間で、いっしょに働く派遣先の社員の方々が円陣を組んで課題に取り組む姿を見てきました。次の職場では、会社として円陣を組む側になり、企業全体にメリットをもたらす仕事に挑戦したいと考えています。

 

――クラウドエンジニアの適性があるのはどのような人だと思いますか?

変化すること、新しい技術にふれることを楽しいと感じる人は、この職種に向いている

 

この職種に適性がある人

変化を楽しむことができる人は、クラウドエンジニアに向いています。

日々進展し続ける技術を取り扱うので、新しい技術で何ができるのか、自分が担当している業務に使えるのかを、楽しみながら試していくことが大切です。

私自身は、新しい技術に仕事や学習で接する時に、おもちゃで遊んでいるような感覚になるんです。こんなこともできるという発見があるたびに、楽しくなってその技術についてもっと知りたくなります。

逆に「できれば今のままがいい」と感じてしまう人には不向きな仕事です。

 

私のおすすめガジェット

BenQ ScreenBar

 

BenQ ScreenBar


約3年前に購入したモニター掛け式ライトが、おすすめのガジェットです。

手元が明るくなるので、パソコンを操作しながら本や資料を読んでも目が疲れることがありません。Webミーティングの際にこのライトを使うと、顔色が明るく見えます。モニターをカスタマイズしているというガジェット感も気に入っています。
 

まとめ

クラウドエンジニア/SREエンジニアとして活躍している方の仕事内容や今後イメージしているキャリアパスについてお伺いしました。

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