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GitHubは履歴書の作成におすすめ!メリットや手順、注意点を紹介

「GitHub」は、チームでのプロダクト制作に役立つバージョン管理プラットフォームです。昨今では、GitHubを履歴書の作成に活用する方も増えています。履歴書の作成におけるGitHubの活用イメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、GitHubを履歴書の作成に活用する方法について、基本から詳しく解説します。GitHubを履歴書に活用するメリットや注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
 

更新日: 2025/04/28
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履歴書にまつわるGitHubの活用方法

 

履歴書にまつわるGitHubの活用方法としては、次の2つが代表的です。

  • ポートフォリオの公開
  • 履歴書の公開

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ポートフォリオの公開

GitHubは、求職活動において鍵となる「ポートフォリオ」の公開に活用できます。ポートフォリオとは、スキルや実績をアピールするための作品集・資料のことです。制作したポートフォリオをGitHub上にアップロードすることで、他者に公開できます。

たとえば、エンジニア志望者がIT企業へ実績をアピールしたい場合、自作プログラムをGitHub上で公開するのが効果的です。履歴書にアカウント名やアップロード先のURLを記載すれば、面接官にポートフォリオを見てもらえるでしょう。

 

履歴書の公開

GitHubは、履歴書そのものの公開にも活用できます。GitHubの1機能である「GitHub Pages」を使えば、簡単なWebサイトを公開することが可能です。経歴やスキルセットなどを整理してWebページに盛り込めば、Webベースの履歴書になります。

Webベースの履歴書は、URLを共有するだけで履歴書を展開できる手軽さが魅力です。紙として印刷したり、PDFファイル化して送付したりせずに済みます。ただし、GitHub Pagesでは検索機能など、サーバー側とのやり取りが発生する機能は盛り込めません。

なお、GitHub上のリポジトリ(ファイルの保管庫)に履歴書情報を直接盛り込む方法もあります。READMEファイルの中身は、リポジトリのWebページに表示されるため、簡易的な履歴書になるのです。

 

GitHubを履歴書に活用するメリット

 

GitHubを履歴書に活用するメリットは、主に次の2つです。

  • 自己アピールを効果的にできる
  • 履歴書に関する作業を効率化できる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

自己アピールを効果的にできる

GitHubを履歴書に活用することで、効果的な自己アピールが可能です。履歴書に経歴だけ書かれていても、面接官は実際のスキルを正確に評価できません。応募者のリアルなスキルレベルを把握するためには、制作実績を見たいと考えます。

その点、履歴書からGitHub上のポートフォリオへと誘導すれば、自らの制作実績を面接官に見てもらえます。実務経験が少ない場合でも、高品質なポートフォリオがあればスキルが評価され、内定をもらえる可能性アップにつながるでしょう。

 

履歴書に関する作業を効率化できる

GitHubを活用することで、履歴書に関する作業を効率化できます。GitHub上で履歴書を公開すれば、紙で印刷したりファイルを添付したりする手間が発生しません。URLを共有するだけで履歴書を見てもらえるため、履歴書の活用がしやすくなります。

また、GitHub上で履歴書を一元管理していれば、変更があってもGitHub上のデータを更新するだけで済みます。以前のバージョンに戻したり、ブランチ機能で複数パターンの履歴書を管理したりすることも可能です。

なお、GitHubには履歴書の作成に役立つツールも公開されています。たとえば「yaml_cv」は、YAML形式のファイルをPDF形式の履歴書として出力するツールです。こうしたツールを活用することでも、履歴書の作成を効率化できます。

 

GitHubを履歴書に活用するための大まかな手順

 

GitHubを履歴書に活用するための手順は、大まかに次の3ステップです。

  1.  GitHubの利用準備
  2.  リモートリポジトリの作成
  3.  履歴書やポートフォリオの公開

各ステップについて、順番に見ていきましょう。

 

1. GitHubの利用準備

まずは、GitHubの利用準備を行いましょう。GitHubを使うためには、GitHubのアカウント作成が必須です。公式サイトにアクセスし、「GitHubに登録する」からアカウントを作成しましょう。


また、GitHubはバージョン管理システム「Git」の仕組みを用いるため、Gitのインストールも必要です。GitHubの始め方について詳しくは、次の記事をご覧ください。

関連記事
GitHubの使い方と始め方を初心者向けに分かりやすく紹介

 

2. リモートリポジトリの作成

次に、GitHub上のファイル保管庫であるリモートリポジトリを作成しましょう。GitHub上で履歴書やポートフォリオを管理するために不可欠です。GitHubのダッシュボード画面左上にある「New」または「Create repository」から作成できます。

 

リモートリポジトリには、公開(Public)と非公開(Private)の設定が可能です。ただし、いきなりPublic設定にすると、不完全な状態の履歴書やポートフォリオが公開されてしまいます。公開設定はあとで変更できるため、準備が済むまではPrivate設定で作業するとよいでしょう。

 

3. 履歴書やポートフォリオの公開

作成したリモートリポジトリに対して、履歴書やポートフォリオを盛り込みましょう。ポートフォリオをアップロードする、READMEファイルに履歴書データを記載するなど、GitHubの活用方法に合わせて作業を進めます。

一般的なチーム作業では「プルリクエスト」によってレビューを受け、承認された変更だけをmainブランチに加えます。一方、個人的に利用するリモートリポジトリであれば、いきなりmainブランチに変更を加えても問題ありません。ただし、履歴書に不適切な変更を加えてしまわないよう注意が必要です。

履歴書やポートフォリオが完全に準備できたあとは、リモートリポジトリをPublic設定に変更しましょう。これで、履歴書やポートフォリオを公開できます。

 

GitHubの履歴書に対する面接官のチェックポイント

 

GitHubを活用する・しないに関わらず、履歴書のクオリティは重要です。面接官の心に響く履歴書に仕上げるために、4つのチェックポイントを押さえておきましょう。

・ポートフォリオの完成度
・コードの品質
・コミット履歴
・経験してきた業務や技術

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ポートフォリオの完成度

GitHub上でポートフォリオを公開する場合、その完成度は必ずといっていいほどチェックされます。プロダクトの規模、見た目や動作の作り込み具合、細かい不備の有無、関連ドキュメントの正確性などさまざまな観点で評価されるでしょう。

また、ポートフォリオの完成度としてはオリジナリティも評価されやすい要素の1つです。一般的な学習教材やスクールでよく見かけるようなプロダクトでは、高い評価は期待できません。自分のアイデアや工夫を活かしたポートフォリオを制作しましょう。

 

コードの品質

プログラムをポートフォリオにする場合、コードの品質にも気が抜けません。面接官が技術に詳しい担当者だと、プログラムの中身まで見られるケースが多いです。コードに不備や無駄があったり、読みづらかったりすれば、品質の評価は下がるでしょう。

コードの品質が高ければ評価アップが期待できますが、品質が低ければ評価ダウンにつながりかねません。客観的に見た際に評価されるコードに仕上げましょう。静的解析ツールを用いて、問題がないかチェックするのも効果的です。

 

コミット履歴

GitHub上で履歴書やポートフォリオを公開する場合、コミット履歴までチェックされるケースもあります。コミット履歴からは、更新の頻度やプロダクトの制作時期などを把握できるためです。

直近で高品質なプロダクトがコミットされているか、コミットメッセージは適切か、といった観点でチェックされます。適切なルールに沿ってコミットを行うことはもちろん、積極的なコミットによって高い意欲をアピールすることも効果的です。

 

経験してきた業務や技術

GitHub上で履歴書を公開する場合、経験してきた業務や技術も重要なチェックポイントです。面接官からすれば、自社で扱う業務や技術を経験している応募者が理想です。経験してきた業務や技術が自社にマッチしていると、面接官の期待感は高まるでしょう。

たとえば、エンジニア転職の場合、プログラミング言語スキルはもちろん、開発に用いるツールやフレームワークなども記載すべきです。どのような業務で使ったのか、どのレベルまで活用できるのかといった具体的な情報もあると評価されやすくなります。

 

GitHubを履歴書に活用する際の注意点

 

ここからは、GitHubを履歴書に活用する際の以下の注意点について見ていきましょう。

  • 余計なコンテンツは盛り込まない
  • 情報の取り扱いに気を付ける
  • 定期的に整理・更新する

     

余計なコンテンツは盛り込まない

GitHub上で履歴書やポートフォリオを公開する際、余計なコンテンツは盛り込まないようにしましょう。たとえば、新人時代に作った品質の低いコードがアップロードされていると、面接官の印象が悪くなってしまうかもしれません。

基本的に自信があるコンテンツだけを盛り込み、余計なものは除外すべきです。そうすることで、より評価アップにつながるコンテンツを面接官に見てもらえる可能性が高まります。とくに自分用のメモ書きや未完成のコンテンツなどが残らないように注意しましょう。

 

情報の取り扱いに気を付ける

GitHub上で履歴書やポートフォリオを公開する場合、情報の取り扱いには気を付けましょう。リポジトリがPublic設定だと、想像以上に多くの人に見られることも考えられます。そのため、見られると困るような情報を安易に公開するのは危険です。

とくに、次のような情報が含まれないように気を付けましょう。

  • 住所のようにプライベート性が高い情報
  • パスワードやAPIキーといった認証情報(コードは要注意)
  • 他者の権利を侵害する素材やコンテンツ(デザインは要注意)

情報の取り扱いを誤ると、自分がトラブルに巻き込まれるばかりか、他者に迷惑をかける可能性もあります。適切な情報だけを公開するようにしましょう。

 

定期的に整理・更新する

GitHub上で公開している履歴書やポートフォリオは、定期的に整理・更新しましょう。最新の情報に更新されていなかったり、余計なコンテンツが残っていたりすると、面接官の誤解や印象ダウンにつながります。

リモートリポジトリ内における情報の精査や整理を定期的に行い、最新の状態に保つことが大切です。そうすることで、面接官に最新の高品質なコンテンツを見てもらいやすくなり、評価アップにもつながるでしょう。

 

まとめ

 

GitHubは、履歴書やポートフォリオを公開する場として有用です。GitHubを有効活用することで、面接官に自分のスキルをしっかりアピールでき、採用の可能性を高められます。

ただし、GitHubの活用方法を誤ると、評価ダウンや情報漏えいにつながるケースもあります。GitHubを履歴書の作成に取り入れる際には、正しい方法で活用することが大切です。GitHubをこれから使い始める方は、今回の内容をぜひ参考にしてください

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