デスクワークで椅子にこだわるべき理由
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腰痛・肩こりを防止できるから
厚生労働省の調査によると、デスクワークをしているサラリーマンのうち7割が肩こりを、2割弱が腰痛を自覚しているといわれています。その原因の一つが座っているときの姿勢です。
長時間のデスクワークに適していない椅子に座り続けると、猫背や反り腰など、姿勢が悪くなります。すると、腰や背骨に過剰な負担がかかり、深刻な腰痛の原因になりかねません。また、肩や首の筋肉が緊張して肩こりを引き起こします。
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集中力・生産性向上につながるから
姿勢が悪くなると、血流が滞りやすくなり、脳への酸素供給量が減少します。その結果、頭がぼんやりしてしまい、集中力が続かなくなってしまうのです。
体にフィットする椅子に座ることで、体にかかる圧が適度に分散され、体にかかる余計なストレスがなくなります。すると、仕事に集中しやすくなり、タスクを効率的にこなせるようになるでしょう。結果として、作業効率や生産性の向上にもつながります。
安い椅子のままだと健康リスクにつながるから
安価な椅子は、一時的な使用を想定して作られている場合が多いため、体に合うように調整できません。こうした椅子を使い続けると、姿勢が悪化して腰痛や肩こりといった体の不調を招きやすいです。腰痛や肩こりへの対策をせず、痛みが慢性化すると様々な健康リスクが生じてしまいます。
初期費用はかかりますが、長期的な健康と仕事のパフォーマンスを考えれば、良い椅子への投資は理にかなっています。
デスクワークで使う椅子を選ぶポイント
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疲労軽減につながる装置があるか
長時間座り続けることによる疲労を軽減するため、椅子には以下のような様々な機能が搭載されています。特に注目したいのはランバーサポート。ヘッドレストやアームレストは多くの椅子に搭載されていますが、腰を支えるランバーサポートはハイクラスの椅子にしか搭載されていません。しかし、腰痛を防ぐ効果は抜群です。
体格に合わせて調整できるか
どんなに良い椅子でも、自分の体格に合っていなければ意味がありません。以下の調整機能が備わっているか確認しましょう。リクライニング機能は多くの椅子に搭載されていますが、見落としがちなのが座面の調整機能。足裏をしっかりつけて座るためには欠かせないので、座っている時の姿勢が気になる人は座面の調整機能の有無は必ず確認しましょう。
自分の好みの素材でできているか
椅子の素材は、座り心地や手入れのしやすさに影響します。インテリアになじむような高級感のある素材にするか、通気性の有無を重視するかはお好みで選びましょう。代表的な素材とそれぞれの特徴を見てみましょう。
デスクチェアにするか、ゲーミングチェアにするか
ここ数年で、ゲーミングチェアをオフィスチェアとして使う人が増えています。特に長時間作業することが多い職種の場合、ゲーミングチェアで仕事する方がよいのでは?と思うでしょう。
結論から言うと、どちらも長時間パソコンで作業するときにしっかり身体を支える設計をしているので、作業内容に応じて好きな方を選んでも支障ありません。
デスクワーク用チェアは姿勢を正すことを重視した設計です。オフィス環境に馴染むシンプルで落ち着いたデザインが多く、腰痛対策や疲労軽減を目的としています。一方ゲーミングチェアは長時間のゲームプレイに特化しており、ホールド感が強い設計です。
ただキーボードを打つときのような前傾姿勢を支えることは想定していない点が注意すべきポイントです。座りっぱなしの状態で頻繁に姿勢を変える場合、ゲーミングチェアは合わない場合があります。
どちらか迷っている場合は、ネットで買う前に店頭で座って判断するとよいでしょう。
デスクワーク用椅子のおすすめ10選
エルゴヒューマン プロ ハイ
体のラインに沿って細かく調整できる、エルゴノミクス(人間工学)に基づいた高機能チェアです。特に、独立式のランバーサポートが腰のカーブをしっかり支えるため、腰痛に悩む人から高い評価を得ています。座面を前傾させる前傾チルト機能も搭載されており、キーボード入力などで前傾姿勢になっても姿勢が崩れにくいです。価格は非常に高いですが、投資するに値する高級チェアです。新しく書斎やワークスペースを作る人、とにかく高機能な椅子が欲しい人におすすめです。
ハーマンミラー セイルチェア
橋の吊り下げ構造からインスピレーションを得た、独特のフレームレスデザインが特徴です。背中の動きに柔軟に対応する3Dインテリジェントサスペンションバックが、まるでハンモックに座っているような快適さを提供します。自宅にも馴染みやすいデザインなので、リビングやダイニングで作業する人におすすめです。
オカムラ コンテッサ セコンダ
日本が誇るオフィス家具メーカー、オカムラが手がけるハイエンドモデルです。座ったままの簡単なレバー操作(スマートオペレーション)で、リクライニングや座面の調整ができます。どんな体格にもフィットする調整機能と、洗練されたデザインが魅力です。おしゃれで高性能な椅子を探している人におすすめです。
オカムラ バロン
オカムラの人気シリーズで、コンテッサの快適な座り心地を引き継ぎながら、シンプルでシャープなデザインを実現しています。高機能でありながら、コンテッサよりも手頃な価格帯なのが嬉しいポイントです。手が伸ばしやすい価格で、高性能な椅子が欲しい人は一度検討してみましょう。
GTRACING ゲーミングチェア
コストパフォーマンスに優れたゲーミングチェアの定番です。最大180度まで倒せるリクライニング機能と、足を伸ばせるフットレストが付いているため、休憩時間に仮眠もできます。ゲーミングチェアらしいデザインが好きな人におすすめです。
イトーキ サリダ YL9
こちらは人気の国産ブランド、イトーキの製品です。体重感応式シンクロロッキングは、座る人の体重に合わせてロッキング機能の強さを自動で調整してくれます。メッシュ素材で通気性も良く、長時間の作業でも快適です。体の熱がこもりやすい人はぜひ購入を検討してみてください。
AKRacing ゲーミングチェア
プロゲーマーも愛用する、ゲーミングチェアの代表格です。モールドウレタンをふんだんに使用した肉厚な座面と、バケットシートのような形状が体を包み込み、抜群のホールド感を提供します。表面の素材によって値段が前後しますが、5万円あれば十分買える椅子です。比較的買いやすい価格なので、仕事でゲーミングチェアを使ってみたい人におすすめです。
ニトリ オフィスチェア
ニトリのオフィスチェアです。3万円前後という安価な価格ながら、ロッキング機能や腰当て調整機能など、最低限の機能を備えています。初めてのオフィスチェアや、予算を抑えたい人におすすめです。なお、ニトリにはゲーミングチェアも取り扱いがありますが、口コミでは「ニトリはゲーミングチェアよりオフィスチェアの方がよい」という声が多数見受けられます。
サンワダイレクト レザーチェア 150-SNCL025
本革とメッシュのハイブリッド素材が特徴のチェアです。シンクロロッキング機能は、背もたれを倒すと座面も連動して動くため、体が浮くことなく快適にリラックスできます。日本人の体格に合わせた設計のため、国産メーカーの椅子を探している人は一度検討してみましょう。
サンワダイレクト製のデスクワーク用の椅子だと、エルゴノミクスチェア150-SNCM38も評判がいいです。
タンスのゲン オフィスチェア
手頃な価格で多機能な家具を扱うタンスのゲンの製品です。リクライニング機能やフットレストなど、快適な作業環境をサポートする機能が充実しています。安いものは4000円台から、高くても4万円を切っており、予算や好みに合わせて選べます。自分好みの椅子をカスタムしたい人におすすめです。
デスクワーク用の椅子購入と一緒に試したいこと
ストレッチを取り入れる
長時間座りっぱなしだと、筋肉が硬くなり、血行が悪くなってしまいます。血行が悪くなるとむくみやすくなり、疲れやすくなってしまいます。そのため30分に1回程度、席を立って簡単なストレッチを行いましょう。ストレッチをしなくても、立って歩きまわるだけでも問題ありません。席を立ちにくいときは、背中を丸めて胸をそらす、首をゆっくり左右に傾ける・回すだけでも効果があります。
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デスク周りで使えるグッズもそろえる
高機能な椅子を最大限に活かすためには、周辺グッズをそろえることも大切です。例えば、フットレスト。椅子によってはフットレスト機能が搭載されているものもありますが、自分にとって適切な位置へ調整できるように、別売りのものを買うのも一つの手です。
他にもモニターの高さを調整できるモニターアーム、人間工学に基づいたキーボード・マウスの導入も検討しましょう。高さが変えられるデスクもよいでしょう。
まとめ
この記事では、デスクワークで疲れないための椅子の選び方と、おすすめの椅子10選を紹介しました。デスクワークでの腰痛や肩こりは、椅子の選び方一つで大きく改善できます。同時に消費カロリーが上がり、ダイエット効果も期待できます。
デスクチェアやゲーミングチェアには、それぞれ異なる特徴があります。予算や椅子を使う場所に応じてどれが自分に合う椅子か吟味しましょう。
長時間座っても疲れない、集中力が維持できる椅子は、あなたの健康を守るだけでなく、仕事の生産性も高めてくれます。ぜひ、この記事を参考に、あなたにとって最高の椅子を見つけて、快適なデスクワーク環境を構築してください。
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